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火傷したら保冷剤を外すと痛い?その理由と対処法とは

キッチンで料理中に、うっかり熱い鍋に触れてしまったり、油がはねてしまったり…。そんな時、すぐに冷凍庫から保冷剤を取り出して、やけどした場所に当てますよね。冷やしている間は痛みが引いて「ホッ」とするのに、保冷剤を離した途端、またズキーンと痛みがぶり返す…あれって、どうしてなんでしょう?

実は、あの痛みにはちゃんとした理由があるんです。今回は、やけどと保冷剤の深い関係について、そして正しい対処法についてお話ししますね。

火傷と保冷剤の関係

火傷の種類と症状について

火傷には、深さによっていくつかの種類があります。

  • 1度(軽度):皮膚の表面が赤くなるだけ。ヒリヒリとした痛みがあります。
  • 2度(中度):皮膚の下まで損傷し、水ぶくれができます。強い痛みが特徴です。
  • 3度(重度):皮膚の全層が損傷し、感覚がなくなることもあります。神経が破壊されているため、痛みを感じない場合も。

私たちが日常生活で経験する火傷のほとんどは、1度や2度のごく軽度なものです。

保冷剤の効果と使用方法

やけどをしたら、すぐに冷やすことがとても大切です。なぜなら、冷やすことで熱が奥の組織に伝わるのを防ぎ、やけどの進行を食い止めることができるからです。

保冷剤を当てるのは応急処置として有効ですが、必ずタオルなどで包んで使いましょう。そのまま直接肌に当ててしまうと、後で説明する「低温やけど」のリスクがあります。

なぜ保冷剤を離すと痛いのか

冷やしている間は、冷たさで神経が麻痺し、痛みの信号が脳に伝わりにくくなります。だから、「痛くない」と感じるんです。

でも、保冷剤を離すと、麻痺していた神経が元の状態に戻り、一気に痛みの信号が脳に送られます。まるでダムの水を一気に放出したかのように、止まっていた痛みが一度に押し寄せてくるため、元の痛みよりも強く感じてしまうんですね。

火傷の痛みに対する対処法

応急処置の基本手順

やけどをしたら、まず以下の手順で応急処置をしてください。

  1. すぐに冷やす:流水(水道水など)で15〜20分間冷やし続けます。
  2. 清潔に保つ:やけどした部分を清潔なガーゼなどで覆います。
  3. 患部を圧迫しない:指輪や時計などを外し、患部を締め付けないようにしましょう。

保冷剤ではなく、流水で冷やすことが一番重要です。流水は、全体を均一に冷やすことができ、神経の麻痺を起こしにくいため、痛みのぶり返しを抑える効果も期待できます。

痛みを和らげる市販薬とその成分

軽度のやけどであれば、市販の塗り薬や痛み止めも使えます。

  • 塗り薬:リドカインなどの局所麻酔成分が含まれたものや、ワセリンなどの保湿剤を塗ることで、乾燥を防ぎ、痛みを和らげます。
  • 内服薬:イブプロフェンなどの炎症を抑える成分の入った痛み止めも有効です。

ただし、薬を使う際は必ず薬剤師さんに相談してくださいね。

医療機関への受診が必要なケース

以下のような場合は、すぐに病院に行ってください。

  • 水ぶくれができた:特に広範囲にわたる場合。
  • 痛みが激しい:我慢できないほどの痛みがある場合。
  • 範囲が広い:手のひらサイズ以上のやけど。
  • 子供や高齢者:小さな火傷でも重症化しやすいので注意が必要です。

火傷のケアに必要な時間と目安

軽度な火傷の経過と治癒の目安

1度の火傷であれば、数日から1週間程度で治ることがほとんどです。2度の水ぶくれができた場合でも、適切にケアすれば、通常2週間ほどで治癒します。

重度な火傷の場合の対応

3度の火傷は、皮膚の全層が損傷しているため、自然治癒は期待できません。すぐに救急車を呼ぶか、病院を受診してください。

保冷剤の使用に関する注意点

低温やけどのリスクと予防策

保冷剤や氷を直接肌に当て続けると、低温やけど(凍傷)を引き起こす可能性があります。特に、感覚が鈍っている状態では気づきにくく、皮膚が壊死してしまうこともあります。

必ずタオルや布で包んで、患部に当てすぎないようにしてください。

保冷剤に関するよくある疑問

Q. 冷たいものを当てればなんでもいい?

A. 氷や保冷剤は、患部を冷やしすぎるリスクがあります。流水が最も安全で効果的な応急処置です。

Q. ワセリンや油を塗ってもいい?

A. 応急処置としてワセリンを塗るのはOKですが、油は避けてください。油は熱を閉じ込めてしまうため、やけどを悪化させる可能性があります。

今後の対策とまとめ

火傷を防ぐためのポイント

  • 料理中は油断しない
  • 火元から離れる際は必ず消す
  • 熱い物を扱うときはミトンや鍋つかみを使う
  • 電気ケトルや炊飯器の蒸気口に注意する

保冷剤以外の代替手段

もし、保冷剤が手元にない場合は、冷たい缶ジュースや、流水を流したビニール袋などを代用できます。しかし、これらも直接肌に当てないよう注意してください。

まとめ

今回は、やけどした時に保冷剤を外すと痛くなる理由についてお話ししました。冷やしている間は痛みが引いても、外すと痛みがぶり返すのは、神経の麻痺が原因です。

一番の応急処置は、流水でしっかり冷やすことです。いざという時に、慌てずに正しい対処法ができるように、ぜひ覚えておいてくださいね。

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